
『思わず会いたくなる写真』って?

無理な写真を撮らない!
本人のまま綺麗にする修正!

「想いがあるから実現できる」そんな撮影を

私は人物撮影に25年間も携わってきました。
その中で『撮影した人が幸せになる写真』がテーマになっていきました。
写真はあくまでツールですが、
私はそのツールを使った人や見た人が良い関係を築けるお手伝いをしたいと思っています。
写真を撮影して納品したら終わりということではなく、
お渡しした後、使っていただいている時のことが一番気になります。
僕が一番最初にスタジオを作ったのは歌舞伎町で、指名用パネル撮影専門店でした。
ありがたいことにスタジオは盛況で、毎日夕方から朝まで休みなく仕事をしていました。
毎日毎日、お客様が一番良く見える写真を撮ることばかり考えてひたすら撮影、修正。
その経験は、その後のフォトグラファー人生に大きな影響を与えています。
私は被写体の表情をすごく見ています。
その方がどのような表情をするのか、
どの表情が一番魅力的に見えるかを観察し、
そしてシャッターを押します。
写真の修正は、最も得意とする仕事です。
歌舞伎町の時から今まで何十万枚と行ってきました。
だからどのようにでも修正できるし、
別人のようにだって何だってできる。
でも、そういう修正は僕の望んでいる仕事じゃない。
例えいくら可愛くても、本人と違っていたら幸せにはならない。
『めちゃよく撮れた写真』に見られる修正こそ、
僕の完成形だと思っています。
人物写真のことを考え続けて25年、
数え切れないほど撮影と修正をしてきましたが、
まだまだ気づくことがあります。
道半ばです。
僕がフォトグラファーになった頃は写真はまだフィルム全盛でした。
そして、しばらくしてから完全にデジタルになり、
写真の仕事は別物になりました。
写真の修正・加工ももはや当たり前の世界。
でも、写真を使う人の目的は
『自分を見せること』『自分の表現』
これは変わっていません。
今後も根本は変わらないと思う。
そんな写真の魅力に取り憑かれてしまっている僕は、
これからも人物写真を追求するでしょう。